ハマの海づくり 2

海をつくる会とハマの海  

  

 海をつくる会は、1981年 第1回 山下公園海底清掃を主催する為 設立されました。当時の山下公園に打ち上げる波は茶色.。匂いはドブそのもの。ごみだらけ。海会メンバーは、この海を何とかしようと立ち上がったんです。無謀にも。ゆえに 海を守る会では無く、つくる会なんです。
 その無謀さが、現在二十三年たっても変わらぬ思いが、累積参加者5800名 累積清掃量59dという数字とおもいます。また最近の山下公園前の海では、白砂が見え、ワカメやコンブまで生える環境になってきました。
 しかしその一方では、毎年継続して行わなければならない一面もあるのです。それは毎年取れる二トンのごみ。最近のごみ分析では、清掃から清掃までの一年間に製造された飲料缶が主であり、他にはビニール袋、プラスティック類、携帯など
。.この二トンのごみがなくならない限りこの山下公園海底清掃を終わらせることはできない。と感じております。
 数年前の事、この山下公園海底清掃中私たちの前で空き缶を海に捨てていった方がおります。また公園のベンチにコンビニのビニールに入った空のお弁当を置き去りにし立ち去ろうとした方がおります。目の前の清掃活動を理解できていないので有ろうか、それとも他人事で済ましてしまうのか、清掃活動者としては絶対に理解できない行動を目にすることがあります。
 この山下公園海底清掃以外にも、金沢八景 野島公園内 前浜において海浜清掃を不定期ですが年に数回行ってます。ここは山下とは異なるごみがあります。アオサという海藻・花火・レジンペレットなどです。詳しい話は次回とし、ここでも清掃中の傍観者がいるんです。潮干狩りに来られた家族連れです。同じ年代の子供たちが清掃をしていながらそれを見ているだけの家族。大変だね。と声をかけるだけの家族。この人たちを変えていくのには、まだまだ時間が必要なのではないでしょうか。無くならないごみとそれを捨てていく人たち。海をつくる会の清掃活動には終わりはないのでしょうか。

海をつくる会 事務局長 坂本昭夫