ハマの海づくり 4

マイワカメ

  水環境改善等を目的として、海をつくる会では先週Bで(9月19日)お話をしましたアマモの植栽の他 ワカメの植栽をも行っております。場所は みなとみらい日本丸脇です。こんなところでワカメなんて。と思われるかも知れませんが今年で四年〔第四期〕をむかえる活動です。
 子供たちと一緒に行うこの活動は、夢ワカメ・ワークショップと呼び、横浜近郊の小学生100名が参加する、子供体験型ワークショップで、海をつくる会・海辺つくり研究会・その他多数の市民団体・NPOが協力し開催しております。方法は、子供達がプラバンを利用し絵や名前を書きます。そしてワカメの種糸と共に ワカメ用イカダに設置するロープに結びます。それが 子供一人一人のマイワカメになります。
 今年第四期の開始は11月22日ワカメを育てるイカダを設置し、マイワカメ収穫まで毎月成長を観察し記録いたします。成長したワカメを収穫するのは平成16年2月28日で、その日が収穫祭となり美味しく頂きます。その日、収穫するワカメの大きさ、重さを計り、重さから割り出したリンや窒素の採取量を推測します。これが水環境改善ということになります。つまりワカメはリンや窒素で大きくなり、そのワカメを収穫することで海中の富栄養素で
あるリンや窒素を海上へ取り出す効果があるということです。その効果は富栄養化した東京湾では微々たる数値でしか有りませんが。
 このワークショップで得た大きな宝物が二つあります。一つは釜石との交流です。ワカメの種糸を釜石から頂くことで交流が生まれ、釜石の尾崎小学校では同じ種糸を使用しワークショップを行い、相互にて毎月報告を行ってます。参加しているある小学生は毎日FAX文通を行っているそうですよ。そしてもう一つは、子供達の中で少しづつですが変化が現れはじめた事です。それはマイワカメが成長している海を大切にしようと考えはじめたことです。この二つの宝を 私達は大切にしていきたいと 感じております。

 
海をつくる会 事務局長 坂本昭夫