ハマの海づくり 25

「野島の海 自然観察ガイドブックU」

 

 海をつくる会が 野島(金沢八景 野島)を観察し始めて11年が過ぎました。なんとも小さく かよわい500Mしかない 横浜市内唯一の自然海岸です。しかし そこは自然に溢れ 自然の力を感じることができます。 春 野島の展望台周辺の木々が芽吹き 花が咲き出す頃 海では アサリ・バカガイ・マテガイ・カガミガイ等が大きく育ち 春の大潮時には 小さな浜に溢れるくらいの人々が『潮干狩り』に訪れ 公園内のバーベキュー台は 楽しい、美味しい 声が満ち溢れます。
 夏 蝉の声がうるさい時 公園内 野良猫軍団に子猫が増え 海辺では水を掛け合う子供達の声が響きわたり 犬も怖さを忘れるかのように水へ飛び込んでおります。
 秋 枯葉が舞う頃 バーベキュー台・砂浜は 夏の疲れを癒すかのごとく ホッとため息をつき 一休みしはじめます。しかし 海では 夏傷めた海を取り戻すかのごとく 海藻・海草が芽生え 新しい息吹を感じることが出来ます。 また 南方よりカラフルな熱帯魚がやってきて私達を楽しませてくれます。
 そして 誰も居なくなる冬。 まさに海中では 芽生えた海草が 大きく育ち始めます。 こんな野島の海を記録しつづけ 纏めたのが 
2001年に発刊した『野島の海・自然観察ガイドブック』です。(T)では 浜・干潟での総合ガイドブックで 多方面に渡り 説明等いたしております。 そして 今年 (財)日本科学協会の支援を受け 第2巻を発刊いたしました。 

 (U)では 海草のアマモを主テーマとし アマモ専門書として活用できると思います。このガイドブックは vol 10まで 計画されており 次回 (V)では 貝を主体として作成してみようと考えております。T・U共 書店では販売しておりませんので 海をつくる会 事務局までお問合せください。TELFAX 045-313-6160 umiotsukurukai@yahoo.co.jpまで。『野島の海・自然観察ガイドブック T・U』を読んでいただき 横浜市内唯一の小さな浜への熱き私達の思いと 潮の香りを楽しんでください。

海をつくる会 事務局長 坂本昭夫