ハマの海づくり 27

美味! 横浜産ワカメ

 2月28日 みなとみらい(MM21)マリタイムミュージアム前において 第四期夢ワカメ・ワークショップを開催しました。昨年11月22日 子供達の手で ネームタグを付けられたマイワカメの種糸は多少の生育に問題はありましたが 収穫祭を行えるほど無事成長いたしました。参加者数 76名。 ワカメ4660gが回収され 窒素10.7g・リン 3.22gを海中より採取し海水浄化を果たしました。

 夢ワカメの目的は 身近な横浜の海を 親しみやすい海にし その具体策として、海藻による海水浄化の実験的な取組みです。海水浄化のためには 家庭排水に多く含まれる 窒素やリン等の富栄養化の原因に対して対策を講じなければなりません。そこで 私達はワカメに着目しました。 ワカメなどの海藻は 光合成により成長しますが 光のほかに この窒素やリンが重要な栄養素となります。つまり ワカメ等の海藻を育て 回収することで 海水の浄化につながる。という考えです。

 ワカメなど海藻により東京湾全体の海水浄化を本格的に行うためには 膨大な量の海藻が必要となりますが日本有数の港湾である東京湾では 実現は難しいとは感じつつも この取組みは身近な海を感じ 参加した方々の環境にたいする意欲を増幅させ この記事を読んで下さる方々にも 新たな取組みのきっかけとなっていただければ幸いと感じております。当日 ワカメの回収に加え ROVによる海中映像放映・水質調査体験・身近な海の生物タッチングプール・プランクトン顕微鏡観察・カヌー・アクセスディンギー体験・ムラサキイガイの浄化実験・海藻押し葉などが行われ参加した子供達は楽しそうでした・又回収したワカメで 味噌汁を昼食時配布し 美味しそうにお代わりをしてました。こういう私も3杯もお代わりをしました。

 環境改善学習・自然体験・味覚体験が一体化したこのワークショップは とてもすばらしいことと感じております。 第5期(今年10月)実施いたすべく計画をいたしておりますので 是非御一緒に 横浜の海でマイワカメを育ててみませんか?

参加協力:(株)東京久栄・日本ミクニヤ(株)・海洋塾・水辺を観察する会・カナカナ生物調査会・海の森づくり推進協会・磯遊び研究会・ふるさと侍従川に親しむ会・かわさき海の市民会議・釜石湾漁業共同組合・神奈川県水産総合研究所・海辺つくり研究会・海をつくる会

第四期 夢ワカメ・ワークショップ実行委員長 坂本昭夫