坂部さんの野島定点観察ログ

2008年7月12日

晴天
小潮 06:18干潮

  潮が高いため引き網のスピードが出せずこの時期としては、ちょっと寂しい内容でした・・・。

引き網の生き物
カマス(稚魚)・ニクハゼ(相変わらず大量)・メバル(成・稚)・アカメフグ(稚)・ショウサイフグ(稚)・アナハゼ・アミメハギ・ヨウジウオ(成・稚)・ヒメイカ・コチ・ウミナメクジ・巻貝

   フグの稚魚・メバルの稚魚は、先月に比べると一回り大きくなっている。ヨウジウオの仔は糸くずみたい。

 アカメフグの目は名前のとおり赤くて、ショウサイフグの目は緑。メジナの目は青だし、観察ケースにい  れてじっくり見るとお魚の目は表情も色もとってもイイ。

 昨年は、佃煮になるほどいたヨウジウオが少ない。メリベもいない。どうして??

 アオサの量が去年に比較して格段に少ない。去年のこの時期は、打ち上げられた青さが15センチほどの  厚みになってフカフカのカーペットみたいだった。アマモのおかげで水質がよくなっているのだと嬉しい  ・・・。

☆ラッシュガード

 ダイビング用のインナーとして活躍しているラッシュガード。
 保温性に優れている(風を通さなかったり、保水性がよいので体温が逃げない)ということは素晴らしい。
  けれども、いくらUVカット機能があるからと言って、真夏の浜辺で着ていたりすると、放熱できずに熱中症に なったりする。
  真夏のオールクリーンには、水着の上に綿の長袖シャツ・帽子・首にタオルなんていう格好が一番よいでしょ う。
  手袋と足元のガードも忘れずに。

熱中症・・・CNAC海辺の自然体験活動に関わるリーダーのための安全セミナーテキストより

暑い環境で生じる障害のこと

熱失神:めまい、失神、顔面蒼白、脈は速い、呼吸がはやくなる
熱疲労:脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気
 手当て:涼しい場所で衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給(吐き気で不可な場合病院で点滴)。足を高く、手足を中心部にむけてマッサージ。

熱痙攣:足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴う痙攣
 手当て:生理食塩水(0.9パーセント)を補給。

熱射病:意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)が起り、死亡率が高い。
 手当て:体を冷やしながら病院へ。いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが大切。水をかけて扇ぐ、首、わきの下、足の付け根などを冷やす。循環が悪い時は足を上げてマッサージ。

予防: 環境に応じた運動、休息、服装、水分補給(約0.2パーセントの塩分、3−6パーセントの糖質、水温510℃)
気温、湿度、風速、輻射熱(直射日光など)を総合的に評価するWBGT(湿球黒球温度)が指標。
同じ気温でも湿度が高いと危険性↑
運動強度が強いと熱の発生も多く、危険性↑

☆今月の海ガキ
注・絶滅危惧種 昔はたくさんいた海辺で遊ぶこどもたちのこと。
                      from 海辺の達人になりたい! 

今月は野島オールクリーンに沢山のこどもたちが参加してくれました。
暑い中、重い熊手をふるってアオサを集めてくれる子たち。
熊手を洗って返してくれる子たち。
展示水槽の生き物を一生懸命に見る子たち。

そうして、裸足になって、服のまま胸まで海に浸かって遊ぶ子たち。
本当なら、砂浜は裸足が一番。暑かったら海に飛び込んで体を冷やすのも当たり前。
でも、砂浜には注射器だの、割れたばかりのガラスの破片なんかが落ちているし、海遊びに慣れていない子たちがイキナリ海に入るのも心配・・・。
どうすれば、事故のないよう、楽しく遊べるようにできるのかと、元海ガキ・現海オトナ達は、つくづく考えるのでありました・・・。

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