2008年10月11日
大潮 08:30干潮
曇り  風 ほとんどなし

☆引き網の生き物☆
ゴンズイ・マハゼ・カマス・ヨウジウオ・メバル・アミメハギ・カワハギ・アオリイカ・ヒメイカ・ツノモエビ・モエビ・アイゴ(先月より一回り大きい)・ギンポ・ギマ・ガザミ。
何と言っても20センチほどに育ったアオリイカ!!
今年の春先に産みつけられた月下美人の花みたいな卵から孵った仔イカ。来年の春にはこの仔の仲間が、イカが一年しか生きられないって信じられないくらい大きくなっているはず。
ヨウジウオ復活!!太いのも、糸くずのように細いのも。アミメハギも沢山。
その代わり、夏まで大量にいたワレカラの姿がない。ウミナメクジもいない。どこに移動したのだろう?

☆その他、視認されたもの☆
トゲチョウチョウウオ・アケボノチョウチョウウオ・ツノダシ・カレイ・ボラ・マイワシの群れ・クロダイ・フッコ・キビレ・イシダイ・オヤビッチャ・ムラサキハナギンチャク・メジナ・ウミタナゴ(普段見るのと違って微妙に金色っぽい。婚姻色?)

☆カニ☆
第二次世界大戦中、野島はゼロ戦の基地だったという。フェンスで囲われている大きなほら穴が格納庫。滑走路は、今はカニ干潟とよばれている場所。
で、滑走路の名残の石にあけれた穴は、潮が高くなってくると、イシガニやガザミの隠れ家になる。
上から覗くと慌てて隠れる奴と、はさみを振り立てて出てくる奴と2タイプ。本来なら身を隠したいところだけれど、大きいカニは隠れるスペースがないから攻撃に出る、そんな感じ。

☆黒鯛とシャコとスミイカ☆
フリータイムに小さなスミイカの甲を拾った。釣り師がコロッケサイズという位の、薄くて華奢な若いスミイカ。
定点の前々日、黒鯛の稚魚放流があった。野島の村本海事に、稚魚引き取りのために、あちこちの堤防の渡船屋さんや黒鯛釣り師が集まる、秋毎の楽しいイベント。
横浜沖堤分の稚魚を引き取る船が、金沢湾の入り口に差し掛かった時、底引き漁船のあとを付けていたカモメが何かを咥えて飛び立った。
「今のシャコ?」「シャコ・・・ですよね?!」
柴漁港特産品のシャコが不漁で、資源回復のために禁猟になって二年。シャコを餌にして釣るスミイカは、その前からパっとしない。
カモメがありついたのは、貴重品のシャコなのか、
それとも、1匹いれば100匹はいる、というゴキブリの例えではないけれど、金沢湾のシャコ復活の兆しなのか。
ともあれ、今年のスミイカは、釣りバカ師匠に言わせると久しぶりの絶好調!!だそうで。 黒鯛の盛期は終了、今年は久しぶりにスミイカ行こうかな。

☆早川丸の船長さん☆
神社で、十三夜さんのお月見があるんで、これからいくんだよーと早川さんが言う
「月と潮は、つきものでねえ、あっちから月が昇る頃は潮は満ちてるの、で、月が真上に来る頃は、ざあーっと潮が引いててね、平潟湾に月が沈む頃には、またこの浜いっぱい潮が満ちているのよ。
子どもの頃にはねえ、夕飯食って、知らん顔してて、それで月が昇るころ、そーっと海に出てってね、アマモの中で、イカとったりして遊んだモンだよ。」
夜の引き網やってみたいんですよ、と言う木村さんに、
「夜は面白いよお、生き物は昼間のと全然ちがうし。でも、条件があんですよ。大潮で月がなくって、風も波もない。そういう時なら、私はいつでもOKだよお。」
引き網ができなくっても、広々とした月の干潟を、一晩眺めてみたいな、って思う。

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