1月17日

晴れ 中潮 満潮 8:05 175cm 干潮 15:15 80cm
   なので、引き網時点では150cmくらい・・・

写真撮影:菅家さん、柳沼さん

☆引き網の生きもの☆
工藤さんからレポート頂きました。お忙しい中ありがとうございます。

1月17日は寒い中、お疲れ様でした。
船1隻での作業を欲張ったため、
引き網の作業に滞りを生じさせてしまい、失礼いたしました。
いつも坂部(母)さんが、定点ログをアップしてくれていましたが、
今回は陸上班だったので、
私が代わりに引き網の採集生物をご報告します。
ツノモエビとヤマトモエビは、雌のほとんどが抱卵しており、
ニクハゼ雌にも婚姻色が現れて雌雄差が顕著になっています。
冷たい海の中では新たな生命が胎動しており、早くも春の気配を感じます。


工藤孝浩

魚類
ヨウジウオ:オクヨウジ:シロメバル:クロサギ:シマイサキ:ギンポ:マハゼ:ニクハゼ:ヒメハゼ:スジハゼ:トビヌメリ:アミメハギ:クサフグ

軟体類
ヒメイカ

甲殻類
ツノモエビ:ホソモエビ:アシナガスジエビ:ユビナガスジエビ:イソスジエビ(調査初記録):ヤマトモエビ:ウリタエビジャコ:ワレカラ類:ヨコエビ類:アミ類

☆工藤さんは、定点の後、今回は丸二日、生き物の分類に費やされたそうです。夏場は、一体何日かかるのでしょうか!!

ワレカラは二種類 トゲワレカラ・コブワレカラ トゲワレカラは擬態して動かず、コブワレカラはせかせかと泳いだり腕を振り回したりしていました。



アマモンクラブのぶーちゃんが観察ケースにいれて持って帰ってきてくれたので、二種類のワレカラを確認、各々動き方が違うことが分かりました。いつもは忙しく採取作業をしていて、図鑑と首っ引きということをしないので、観察することの楽しさを改めて感じた日です。ぶーちゃんありがとう。

初めて定点に参加したのが、二年前の1月、雪がちらつく日でした。その時は、三回網を引いてギンポの稚魚が数匹だけだったように記憶しています。今回との採取量や種類の差は何を表しているのでしょうか。

アマモの根元には・・・☆
移植用に採取したアマモの根元についていた生きもの。
イソガ二、ガザミの子、アサリ、マテガイ、クロウシノシタの稚魚、スゴカイイソメ、ユムシ、ミズヒキゴカイ
まとめると掌ニ杯分にも足りないくらいの泥に、これだけの種類の生きものがいました。

☆定点のトン汁☆
坂本さんのイノシシの脂身、福島さんの聖護院大根、工藤さんから野島の生海苔、早川さんは野島のワカメ。村石さんのアオリイカのスルメ。アマモンクラブのなつみかんちゃんが作ってくれたおこげのおむすび。
新年初のトン汁は、海と山の恵みの宴会でした。
マイカップ・お椀・箸、ご持参いただくおかげで、トン汁終了後のゴミの量も大変少なくなっています。
来月の定点も、お天気に恵まれますように!

☆アマモの受粉VTR
上野科学技術館の常設展示の中に、アマモの受粉VTRがあります。
花枝一本につく種子の数が、走水のアマモの方が、海の公園のアマモに比べて多い理由、
このVTRを見ると、素人ながらに推測できます。
特別展示を見に行ったついでの発見ですが、常設展示だけでも非常に興味深い場所です。
何かのついでにお運びください。

 無ければ困るけれど、使わないで済むのがいいもの、なあに?☆
 
救急セットです。

♪まずは、目立つように。

安全第一のプレートの裏には、中に入っている物品リストが書いてあります。

バ ンドエイド・消毒薬・カット綿・ネット包帯・三角巾・ガーゼ・清浄綿・眼帯・サバイバルシート・湿布・ポイズンリムーバー・ロープ・スポーツドリンク粉 末・酢・クラゲジェット・ピンセット・使い捨てグローブ・ハサミ・携帯カイロ・サランラップ・胃薬・鎮痛剤・メモ・ペン・・・他にあれば良いもの教えてく ださい。

♪ポイズン・リムーバー
毒の吸引器です。エクストラクターともいいます。
陸の上では、毒虫に刺されたり、咬まれたりした時に。
海の中では、ゴンズイ・アイゴ・アカエイのトゲが刺さった時に。メバルやカサゴのトゲにもわずかながら毒があります。
トゲやハリが刺さっていたら、ピンセットで取り除いて、毒を吸い出します。
魚の毒は吸いだしてから、40−50度のお湯に患部をつけて温めることで、痛みが和らぎます。
なので、お湯の用意や、病院に行くまでの間に合わせに携帯カイロも。
このポイズン・リムーバー、本体は水洗い禁止ですが、吸引カップだけ洗って再使用可のスグレモノ。東急ハンズにありました。

♪クラゲ対策

小瓶に詰め替えたお酢と
フタに穴をあけたペットボトル(通称クラゲジェット)。
 カツオノエボシ以外のクラゲ、東京湾で普通に出くわす赤クラゲとかに刺された時は、海水をペットボトルの穴から噴射して、クラゲの刺胞を洗い流し、お酢を塗ります。
クラゲの触手を取り除く時は、使い捨てのグローブをして、手当てする人が刺されないようにしましょう。
こすったり、真水をかけると、刺胞が反応して余計に毒を出しますから、必ず海水で勢いよく流してくださいね。

♪熱中症とヒート・ロス対策


の一環として、粉末のスポーツ飲料と、吸収が早いブドウ糖。

 水場から遠い場所なら、真水も持っていきます。

♪スロー・ロープ用のロープとコンビニ袋 


専用のロープでなくても、結構飛距離がでました。

♪傷口を覆うもの

ラップは、台所で使うだけではありません。
包帯・止血帯・CPR時のマウスピース・使い捨てグローブ等の代用になります。

昨夏、CNACの安全講習で習った事をもとに用意したのですが、救急セットは出番がないのが一番です。

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