2月21日 

快晴 中潮 8:18干潮 潮位 140cmくらい

 

☆二月の野島定点の生物調査結果☆

魚類

ギンポ属(2種?)、ニクハゼ、アサヒアナハゼ、オクヨウジ、アミメハギ、ヒメハゼ、ヨウジウオ、アオタナゴ、

クサフグ、シマイサキ、シロメバル、スズキ、キヌバリ、アカタナゴ

 

無脊椎動物

ホソモエビ、ヨコエビ類、ワレカラ類、ヤマトモエビ(抱卵)、ヒメイカ、ツノモエビ(抱卵)、コシマガリモエビ?(稚エビ)、

アミ類、アシナガスジエビ、ユビナガスジエビ、ウリタエビジャコ、スネナガイソガニ

 

種数は先月からほぼ横ばいですが、甲殻類の個体数が爆発的に増えてきました。

ホソモエビは800個体以上が採れました。

 食べごろのワカメが大量に浜に流れ着いていました。

 早川さんに、養殖ワカメと自然のワカメの見分け方を教えていただきました。

 メカブが大きくて茎が短いのが、自然のワカメ。メカブが小さくて茎の長いのが養殖ワカメ。

 メカブの色がより褐色になって、ひらひらの縁が黒くなっているのが、成熟した株。ひらひらの縁のところに胞子ができるのです。

 茎の部分が一メートル近くあるのもありましたが、それは、養殖ワカメの間引きをしなかったもの、だそうです。

 株が混んでしまったために、ワカメは茎をぐーんと伸ばして栄養を採ろうとしたのです。品質のよいものを作ろうとするのなら、海のものでも、畑のものでも、手間をかけないとダメですね。

 ワカメは、岩にしがみつくための本当の根っこ以外、全部美味しく頂けるので茎が長くても、私はかまわないのですが。                                                                                                                                                           

 野島のワカメは、神奈川一品質がよいのだそうです。何を隠そう、現在神奈川県のあちこちで養殖されているワカメの先祖は、早川さんが、野島でベカに山盛り採取して提供したものなんですって!ワカメを拾う俊寛は落剥の極みの代表みたいですが、今の時代、拾い立てのワカメを賞味できるのは、なかなかに贅沢な事だと思います。

     コツブムシとキヌバリ☆

ウィキペディアで見ましたら、コツブムシは、ワラジムシの一族なのだそうです。

夏場、サッパ(こちらでは雑魚ですが岡山だとママカリの原料になる小魚)の体表にくっついている奴もきっとコツブムシの親戚なのでしょう。今までは、「通りすがりの魚の寄生虫」でしたが、今年はコツブムシさんとお近づきになってみようと思います。名前を知るって世界が広がる気がします。

 

☆野島のエビフライ☆

 ツノモエビのフライ・・・ではありません。リスがかじって芯だけになった松ぼっくりを、エビフライと呼ぶそうです。

 定点の日、アマモンクラブの子どもたちはリスを見つけ、私はエビフライを見つけました。

 特大松ぼっくりが実るヒマラヤ杉も植わっているので、来年は、大きなエビフライを探そうと思いますが、

 昨夏引き網で採れたようなサイマキがたくさん採れるようになって、本物のクルマエビのフライ定食が、八景の名物になればいいですね。