718日 土曜日

若潮 最干潮  724分  

☆引き網のいきもの

 メバル・アサヒアナハゼ・クサフグ・ニクハゼ・ウミタナゴ

 メリベウミウシ・ツノモエビ・ヒメイカ・ヨウジウオ・アミメハギ

 

潮が高く、引き網参加者の人数も少なかったため、村石漁労長の督励にもかかわらず、

漁獲高は低かったです。工藤さん、ごめんなさい。

翌日、皆さん筋肉痛に悩まされたと思いますので、努力は認めてくださいね。

 

それでも、六月の網に入らなかったヒメイカが出現。大小さまざまなツノモエビ。

メリベウミウシ、ヨウジウオなど、いつものメンバーが少ないながらも網に入ってくれました。

ヒメイカは極小、稚イカでしょうか?

 

潮が高いと、踏ん張れない。人数が少ないと、スピードが出ない。そんなわけでかなりの生き物が網から逃げていったはずですが、

今回は、ボラが網をピョンピョン飛び越えて脱出していきました。なかなか壮観。網の前方に逃げてくれないのは、なぜかなー?

 

他に、視認できたのは、ハゼ、産卵真近のナベカ、大量のイシガニ、木っ端メジナの大群、カゴカキ。

そういえば、アカエイも、ゴンズイも姿を見ていません。

☆ガンガゼとパパイヤとカツオノエボシ

 この組み合わせは何でしょう?

 

パパイヤのたんぱく質加水分解酵素「パパイン」が、ガンガゼやカツオノエボシの毒に効くというお話です。

出典は、「奇妙でセクシーな海の生きものたち」  

    ユージン・カプラン ホフストラ大学・海洋研究所所長 著 発行インターシフト

    大変中身の濃い本です。

 

ガンガゼやカツオノエボシの毒は、たんぱく質でできているので、パパインによって毒素が不活性化されるのだそうです。

本の中では、食肉軟化剤をべったり塗る という言い方をしています。日本の普通の家庭ではそういうものは使わないので、パパインが含まれている何かを、ドラッグストアで探したほうがよいのかも知れません。

魚たちがヒレのトゲに持っている毒も、たんぱく質系ということなので、メバルやカサゴ、ゴンズイなどにも効くのでしょうか。

 

ちなみに、ガンガゼ(野島にはいませんが)のトゲを刺してしまった場合の、一風変わった対処法も書いてありましたので、簡単にご紹介しておきます。

 パパインを含んだ食肉軟化剤をたっぷり塗った後に

1、溶かしたロウを傷口に垂らし固まるまで待ってから、引き剥がす

  ロウは傷口の中まではいっているので、ガンガゼの砕けた針も一緒に引き剥がされる

2、尿をかける。Ph4,5−6,0の尿が、アルカリ性の毒素を中和し、炭酸カルシウムでできたトゲをとかす

3、中身の入ったままのビール瓶を傷口の上で転がす。トゲは粉砕されて、短時間で体内に吸収される

いずれの処置の後も、消毒して抗生物質の軟膏をぬる。

皆さんのお好みはどれでしょう?

 

基本的に、クラゲには、海水とお酢です。

 カツオノエボシにはお酢は効果がないということですが、それ以外のクラゲに刺されたら、海水で触手を洗い流して、お酢を塗りましょう。

そろそろクラゲの季節ですから、海行きのときは、ペットボトルの蓋に穴を開けたクラゲジェットと、小瓶に分けたお酢、クラゲの触手を取り除くための使い捨てグローブの携帯をお勧めします。