10月3日
うす曇 大潮 10:21 50センチ強
アオリイカ・トゲヨウジ・ヨウジウオ・ヒイラギ(一回り大きく育っていました)
アミメハギ・カワハギ(大量)・アカカマス・メバル・トウゴロイワシ・・・
視認できたのは、ガザミ・イシダイ
アオリイカは去年に引き続き豊漁の予感。
八景周辺の遊漁船の人たちは、喜んでいるでしょう。
水面を飛び跳ねて引き網から逃げていくトウゴロイワシに対しては
網の袋の部分をちょっと水面から持ち上げることで対処できるということがわかりました。
☆トゲヨウジ☆ ー工藤さんのレクチャー
巨大と言ってよいヨウジウオです。
太さは大人の親指くらい、長さは15から20センチくらい
興奮すると、鮮やかに体色が変化して、緑に朱の斑紋が浮かびます。
まさに
「ジャパニーズ・シー・ドラゴン」かっこいい!
初お目見えは、たしか二年前の秋でそれ以来のごぶさたでしたが、
今年の八月・九月・十月と三ヶ月続けてお目見え。
たぶん定着したと思っていいのでしょう。
トゲヨウジは、ヨウジウオとタツノオトシゴの中間に位置する魚だそうです。
タツノオトシゴとの違いは、首が直角に曲がらないこと。
ヨウジウオとの違いは、尾鰭がなくて、尻尾になっていること。
でも、トゲヨウジは育児嚢を持っていません。
メスがオスのお腹の平らになっている部分に卵を産み付けるだけ。
タツノオトシゴにもヨウジウオにも育児嚢はあるので、
ちょっと中途半端な感じですが、太っ腹なので、育児嚢がなくても子育て楽勝なのでしょう。
☆アマモのフジツボ☆
夏場、アマモにびっしりとついていた極小フジツボが見当たらなくなりました。
アマモの間にはいると、腕や顔にザリザリ当たって、擦り傷ができたりして、痛かったのではありますが。
寿命を全うしてアマモから落ちてしまったのか、着生していたアマモが枯れ、枯葉と一緒に海底に沈んだり流れていってしまったのか。
どちらにしても岩に着生するフジツボより、ずっとはかない一生ですが、彼らの幼生や卵は海の中に漂っていて、生態系の底辺部分をしっかり支えているのでしょう。
ビーズ程の大きさのが、一本のアマモに何百という数で着生していたことを考えると、アマモ場が養う生きものの数の多さに、改めて目が開く思いです。
☆ゴカイたち☆
10月、透明度がよくて海底が良く見えます。
ミズヒキゴカイの薄オレンジの触手があちこちに目立ちます。
反対に、春から初夏に、干潟を埋め尽くしていたタマシキゴカイの砂モンブランは、見当たりません。
スノーケリングの子どもらは、タマシキゴカイが砂を盛り上げる瞬間を目にして、大興奮をしたものです。
どうして季節限定で、彼らは砂を盛り上げるのでしょうか?
過日、「野島は、透明度が悪くて、ヒトデだらけで、足を下ろすのもイヤだった」と仰せになったダイバーさんがおいででしたが・・・・。
干潟には、ヒトデよりも更に一般受けしないであろうゴカイたちが無数に住んでいて、干潟のお掃除や爆気作業を担ってくれています。
砂の中の有機物を食べてきれいな砂を排泄して、という形で。
人から見た姿がどうあろうと、彼らが大切な存在であることに変わりはありません。